VBScriptでファイル操作をマスターするための6選

VBScript(Visual Basic Scripting Edition)は、Windows環境でのファイル操作を効率的に行うための強力なツールです。

今回は、VBScriptを使用してファイルの作成、読み取り、書き込み、コピー、削除、フォルダの操作など、さまざまなファイル操作をマスターする方法を紹介します。

本記事は、VBScriptの基本的な文法(Do Whileステートメントなど)がわかる中級者の方にご紹介しています。

基本的な文法がわからない方は、初級編の記事も紹介しているのでそちらを参考にしてください。

ファイルの作成と書き込み

ファイルを作成し、テキストを書き込む基本的な方法を見てみましょう。

Dim objFSO, objFile

' FileSystemObjectの作成
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' 新しいファイルの作成
Set objFile = objFSO.CreateTextFile("C:\example.txt", True)

' ファイルにテキストを書き込む
objFile.WriteLine("これはVBScriptで作成されたファイルです。")
objFile.WriteLine("複数行のテキストを追加できます。")

' ファイルを閉じる
objFile.Close

' オブジェクトのクリーンアップ
Set objFile = Nothing
Set objFSO = Nothing

ファイルの読み取り

既存のファイルからテキストを読み取る方法を紹介します。

Dim objFSO, objFile, strLine

' FileSystemObjectの作成
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' ファイルを開く
Set objFile = objFSO.OpenTextFile("C:\example.txt", 1)

' ファイルの内容を読み取り表示
Do Until objFile.AtEndOfStream
    strLine = objFile.ReadLine
    WScript.Echo strLine
Loop

' ファイルを閉じる
objFile.Close

' オブジェクトのクリーンアップ
Set objFile = Nothing
Set objFSO = Nothing

ファイルのコピー

ファイルを別の場所にコピーする方法です。

Dim objFSO

' FileSystemObjectの作成
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' ファイルのコピー
objFSO.CopyFile "C:\example.txt", "D:\backup\example.txt"

' オブジェクトのクリーンアップ
Set objFSO = Nothing

ファイルの削除

ファイルを削除する方法です。

Dim objFSO

' FileSystemObjectの作成
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' ファイルの削除
objFSO.DeleteFile "C:\example.txt"

' オブジェクトのクリーンアップ
Set objFSO = Nothing

フォルダの作成と削除

フォルダを作成し、削除する方法です。

Dim objFSO

' FileSystemObjectの作成
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' フォルダの作成
objFSO.CreateFolder "C:\NewFolder"

' フォルダの削除
objFSO.DeleteFolder "C:\NewFolder"

' オブジェクトのクリーンアップ
Set objFSO = Nothing

フォルダ内のファイル一覧取得

特定のフォルダ内のすべてのファイルをリストする方法です。

Dim objFSO, objFolder, objFile

' FileSystemObjectの作成
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

' フォルダを取得
Set objFolder = objFSO.GetFolder("C:\ExampleFolder")

' フォルダ内のすべてのファイルをリスト
For Each objFile In objFolder.Files
    WScript.Echo objFile.Name
Next

' オブジェクトのクリーンアップ
Set objFile = Nothing
Set objFolder = Nothing
Set objFSO = Nothing

まとめ

VBScriptを使用すると、ファイルの作成、読み取り、書き込み、コピー、削除、フォルダの操作など、さまざまなファイル操作を簡単に自動化できます。

これらの基本的なスクリプトを活用して、Windows環境での効率的なファイル管理を実現しましょう。

ファイル操作のスクリプトをマスターすることで、システム管理や運用の効率を大幅に向上させることができます。