【SharePointツール】チェックイン忘れのドキュメントを取得する

SharePointのドキュメントを編集してチェックインすることを忘れてしまうことはありませんか?

ドキュメントの数が多いと、チェックイン忘れのドキュメントを探すのは大変ですよね…。

チェックイン忘れをしたまま放置すると、他の人に最新の情報を共有できません。

これらの課題を解決し、ドキュメントをしっかり管理できるように──という想いで ツール を開発しています。

SharePoint Server 2013を対象に作成しています。

まだ至らない点は多いと思いますが、少しずつ改善していくのでよかったら試してみてください。

はじめに

  • バージョン:1.0.0
  • リリース日:2025年8月18日

前提条件

  • 実行OS:Windows 11
  • 対象SharePoint:SharePoint Server 2013  
  • PowerShell環境:PowerShell 5.1
  • 必須ライブラリ:SharePointPnPPowerShell2013

※その他の環境は、未検証です。

主な機能

  1. サイト内の全ドキュメントを取得する
  2. ドキュメントの「サイト名、ライブラリ名、URL名、ファイル名、チェックアウト者、チェックアウト日、最終編集者、作成日時、作成者、ファイルのサイズ」の情報をcsvファイルへ出力する

使い方

① PowerShellの起動

「Windowsロゴキー」と「Sキー」を押下し、検索ウィンドウを表示します。

検索欄に「PowerShell」と入力し、「Windows PowerShell」を右クリックして、「管理者として実行」をクリックします。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が表示されたら、「はい」をクリックしてPowerShellを起動します。

② SharePointPnPPowerShell2013のインストール

起動したPowerShellで下記コマンドを実行します。

Install-Module -Name SharePointPnPPowerShell2013 -AllowClobber

下記のメッセージが表示されたら、「Y」を入力してEnterキーを押下します。

続行するには NuGet プロバイダーが必要です
PowerShellGet で NuGet ベースのリポジトリを操作するには、'2.8.5.201' 以降のバージョンの NuGet
プロバイダーが必要です。NuGet プロバイダーは 'C:\Program Files\PackageManagement\ProviderAssemblies' または
'C:\Users\user\AppData\Local\PackageManagement\ProviderAssemblies' に配置する必要があります。'Install-PackageProvider
-Name NuGet -MinimumVersion 2.8.5.201 -Force' を実行して NuGet プロバイダーをインストールすることもできます。今すぐ
PowerShellGet で NuGet プロバイダーをインストールしてインポートしますか?
[Y] はい(Y) [N] いいえ(N) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "Y"):

下記のメッセージが表示されたら、「Y」を入力してEnterキーを押下します。

信頼されていないリポジトリ
信頼されていないリポジトリからモジュールをインストールしようとしています。このリポジトリを信頼する場合は、Set-PSReposit
ory コマンドレットを実行して、リポジトリの InstallationPolicy の値を変更してください。'PSGallery'
からモジュールをインストールしますか?
[Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は "N"):

処理が完了しても、特に正常にインストールされましたといったメッセージなどは表示されません。

インストールされたか確認するには、下記コマンドを実行します。

Get-Module -ListAvailable SharePointPnPPowerShell2013 | Select Name,Version,Path

下記のように表示されれば、インストールされています。

また私の場合、インストールされたプログラムは「C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules」のSharePointPnPPowerShell2013というフォルダで作成されました。

Name                        Version     Path
----                        -------     ----
SharePointPnPPowerShell2013 3.29.2101.0 C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules\SharePointPnPPowerShell2013\3.29....

アンインストールする方法は、この「SharePointPnPPowerShell2013」フォルダを削除してください。

③ zipファイルのダウンロード

下記より、zipファイルをダウンロードします。

Download - SharePointドキュメント取得

④ zipファイルの解凍

ダウンロードしたzipファイルを解凍します。

⑤ exeファイルの実行

解答したexeファイルをダブルクリック等で実行します。

exeファイルのショートカットを作成し、コマンドライン引数に「-help」を渡して実行すると、下記の詳細を確認できます。

概要
    チェックイン忘れを取得するスクリプト

説明
    親サイト内の全URLのドキュメントライブラリ情報の結果をCSVファイルに出力する

構文の例1
    .\SharePoint2013_CheckoutGet.exe -siteUrl "https://testsite" -userName "user"

パラメーター
    -siteUrl <String>
        【必須】親サイトのURL
        ※ 例)-siteUrl "https://testsite"

    -outputFile <String>
        出力先のフルパス または ファイル名 を指定する(既定値:実行ファイルと同階層にcsvファイルが出力される)
        ※ 例)-outputFile "result.csv"

    -userName <String>
        サイトの認証に使用するユーザー名
        ※ 例)-userName "domain\user"

    -password <String>
        サイトの認証に使用するパスワード(非推奨)
        ※ 例)-password "XXXX"

    -typeNum <Int32>
        テンプレートの種類(既定値:101)
        ※ 例)-typeNum 101

    -fileName <String>
        exeのファイル名を変更した場合に指定する(既定値:SharePoint2013_CheckoutGet.exe)
        ※ 例)-fileName "output.exe"

    -help [<SwitchParameter>]
        ヘルプを表示する

関連するリンク
    https://beagle-dog.com/tool-sharepoint-document-get/

リリース記録

  • 20250818
    Ver 1.0.0

    初回リリース

コラム

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