SQL Serverの演算子の完全ガイド：種類と活用法を徹底解説

SQL Serverはデータベース管理システムとして広く利用されていますが、その中でも「演算子」はデータを操作する際に欠かせない重要なツールです。

この記事では、SQL Serverで使用される主要な演算子の種類、使い方、そして実践例を詳しく解説します。初心者にも理解しやすいように丁寧に説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

演算子とは？

演算子とは、SQL Serverでデータ操作や条件式を記述する際に用いる記号やキーワードのことです。演算子は大きく以下の種類に分類されます。

算術演算子
数値の計算を行う際に使用します。
- +：加算
- –：減算
- *：乗算
- /：除算
- %：剰余（余り）
比較演算子
値同士を比較して条件を評価します。
- =：等しい
- <> または !=：等しくない
- <：より小さい
- >：より大きい
- <=：以下
- >=：以上
論理演算子
条件を組み合わせたり否定したりする際に使用します。
- AND：すべての条件が真である場合に真
- OR：いずれかの条件が真である場合に真
- NOT：条件を否定する
ビット演算子
ビット単位の演算を行います。
- &：ビットAND
- |：ビットOR
- ^：ビットXOR
- ~：ビット否定
- <<：左シフト
- >>：右シフト
文字列演算子
文字列を結合するための演算子です。
- +：文字列の連結
その他の演算子
特殊な目的に使用される演算子です。
- IN：リスト内の値を確認
- BETWEEN：範囲内かを確認
- LIKE：パターンマッチング
- IS NULL：NULL値の確認

ここでは、各演算子を使用した具体的なSQL文を紹介します。

SELECT 10 + 5 AS Sum, 10 - 5 AS Difference, 10 * 5 AS Product, 10 / 2 AS Quotient, 10 % 3 AS Remainder;

結果

Sum	Difference	Product	Quotient	Remainder
15	5	50	5	1

SELECT FirstName, Age
FROM Employees
WHERE Age >= 30 AND Age < 50;

説明：年齢が30以上50未満の従業員を抽出します。

SELECT ProductName, Price
FROM Products
WHERE Price > 1000 OR Price < 100;

説明：価格が1000円を超える、または100円未満の商品を取得します。

SELECT FirstName + ' ' + LastName AS FullName
FROM Employees;

結果：従業員のフルネームを表示します。

SELECT ProductName
FROM Products
WHERE CategoryID IN (1, 2, 3);

説明：カテゴリIDが1、2、3のいずれかに属する商品を抽出します。

SELECT OrderID, OrderDate
FROM Orders
WHERE OrderDate BETWEEN '2024-01-01' AND '2024-12-31';

説明：2024年内の注文を取得します。

次のSQLを実行した場合、どのような結果になるでしょうか？

SELECT 20 % 7 AS Remainder;

以下の条件を満たすSQL文を作成してください。

従業員テーブルから「年齢が25歳以上30歳以下」の従業員を取得する。

製品テーブルから以下の条件を満たす製品を取得するSQLを作成してください。

価格が500以上で、かつ在庫が50以上である。

SELECT 20 % 7 AS Remainder;

結果：6（20を7で割った余り）

SELECT FirstName, Age
FROM Employees
WHERE Age >= 25 AND Age <= 30;

SELECT ProductName
FROM Products
WHERE Price >= 500 AND Stock >= 50;

SQL Serverの演算子は、データ操作を効率的に行うための重要なツールです。

本記事では、演算子の種類と使用例を詳しく解説しました。これらをマスターすることで、より高度なSQL文を書くスキルを身につけることができます。

次のステップとして、自分のデータベースで演習問題を試してみてください。